梅花

梅花 李滉

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溪邊粲粲立雙條
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香度前林色暎橋
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未怕惹風霜易凍
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只愁迎暖玉成消

【句形】
七言律詩、平起こり、下平2粛(條、橋、消)

【語釈】
李滉(1501-1570)…文人、儒学者。退渓と号した。本貫は真宝。朱子学解釈において嶺南学派を形成して李珥と共に学派の双璧をなし、日本の朱子学に多大な影響をもたらした。

【訓読】
溪邊粲粲として双条に立つ
香り前林に度(わた)りて色橋に暎ず
未だ怕れず 惹風 霜凍てやすきを
只だ愁ふるは 暖を迎え玉成りて消ゆること

【大意】
川の水際に二つの枝が突き出している。
芳香が木立に漂い、光は橋にかかっている。
誘われてやってきた風で霜ができることは問題にならないが、
暖かさにそれが消えてしまうのがたまらないのだ。


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