楊士彦(1517-1584) 本貫は清州楊氏。字は応聘、号は蓬莱。書道に通じた。 ●○○○●●◎ 泰山雖高是亦山 ○○●●●○◎ 登登不已有何難 ●○●●○○● 世人不肯勞身力 ●●○○●●◎ 只道山高不可攀 【句形】 七言絶句、平起こり、上平15刪(山難攀) 【訓読】 泰山高しといへども是また山なり 登り登れば何の難きもすでにあらず 世人肯へて身力を労せず 只だ道ふ 山高くして攀るべからずと 【訓読】 泰山は高しというがそれもまた山だ 登って登れば何の困難もない だが世の人は登ろうともせずに あまりにも高くてよじ登れやしないと言ったのだ。 【備考】 時調版原文 태산이 높다 하되 하늘 아래 뫼이로다. 泰山は高いとはいえ天の下の山だ 오르고 또 오르면 못 오를 리 없건마는 登ってまた登れば上ることができないわけではないが 사람이 제 아니 오르고 뫼만 높다 하더라. 人はちっとも登らずに山が高いばかりだと言ったわけだ |